2015年1月21日水曜日

「世界一服にお金をかける男達」」

昨年12月にNHKで放送され話題になっている

「世界一服にお金をかける男達」

そう その名は 「サプール」

世界最貧国のひとつ アフリカのコンゴ

平均気温が30度をこえ この土地でのファッションといえば

通気性のいいゆったりとしたスタイルが主流のなか

ヨーロピアンのハイブランドスーツスタイルをダンディーに

装い 街を闊歩する伊達男の集団サプール。














このサプール 一過性の流行ではなく フランス・パリの紳士を

お手本としたこのスタイルの始まりは1940年代から50年代にかけて。

清潔でセンスのよい装いや着こなしに憧れ マネをした男達。

しかしそのマネは 服を通して貧しい国ならではの精神性を

投入した 独特の文化として定着したらしい。

驚くことに 彼らは特殊な富裕層ではなく電気工事業や水道工事

タクシー運転手 警察官など。(平均月収は日本円にして2万5000円ほど)

平日は質素を通り越した服を着てその給料の半分近くをこつこつと貯め

日曜になると プラダ ディオール KENZOなど一流ブランドの

スーツに身を包み 街中でその着こなしを見せる。

家を出たら サプール特有の歩き方 動作 仕草をしつつただ歩き

街の人の注目と喝采を浴びる。ただそれだけ。

が 街の人にとって尊敬にあたいするヒーローであり 彼らを見る

のが娯楽でもあり勇気をあたえているのだ。


貧しいなか無理をして着飾る行為は無駄なのか?


キャリアの長いおじいちゃんサプールは言います。

「サプールは平和と友情を大切にする」「それがエレガンスなんだ」

「紳士」であるということは非暴力であり 戦争や武器を否定し

礼節を重んじ 他人に暖かく接すること。

着飾ることを通して若い世代に教えを

主義 信条をもちそれを文化 美学としている 


まさに「粋」という言葉があてはまりステキである。


今の日本人はどうか・・・・?


「良い服は良い習慣をつくる」


そんな感じ・・・・。