2014年11月25日火曜日

人生経験。


昨日の休日 久しぶりの輪行。

輪行とは電車をからめた 自転車の旅。

目的地は1度行ってみたかった 串本大島の伊勢海老丼。

10月からの伊勢海老漁の時期だけの期間限定で人気のお店。

田辺からは片道80kmの距離にあり

頑張ればなんとか往復も可能な距離だが

この日はグルメ目的ということもあり 帰りは電車の輪行を選択。


海岸線のアップダウンコースを南に80km 串本大島大橋に到着。







部員の小薮は以前 車で伊勢海老丼を食べに行ったことがあるらしく

「島に着いたら お店の場所わかる?」


小薮 : 「ハイ 島の坂を登りきったT字路を右です。たぶん・・・」


・・・・う~ん まあそれではいざ大島へ


島の坂道を登り いざT字路に差し掛かった。


「いや ちょっとまてよ。」


小薮は超がつくほどの方向音痴。

今までの人生経験上 この二択の場合ことごとく外されている。

大げさでなく本当の話 8割ハズレだ。


「ちょっと携帯で調べてみる」


携帯を取り出し なにげに前を見ると左に伊勢海老の看板が






「伊勢海老 左になってるやん! ここ下るで。」


あぶない あぶないと思ったが 結果からいうとラッキーだったのだが

この看板は伊勢海老丼の看板でなく 全然ちがう伊勢海老の看板。

よく見ると びっくり伊勢海老って書いてある。






小薮: 得意げに 「ここ僕が来た店と違います。

    もっと定食屋みたいな作りでした。」



って分かってるよ 看板の絵が伊勢海老丼っぽいけど

「ここはびっくり伊勢海老」って書いてるし。

なんか普通に漁村にある家みたいで

祝日やのにお客さんの気配も皆無やし。


「これはかなりあやしいな」


でも 生きていると究極の選択 & 野生の感を駆使することがあると思う。


1.  小薮を信用せず 自分のミスで来てしまった客の気配が
ない店を選ぶべきか

2.  小薮にあやまって 元々の予定の人気店に行くべきか


ここでたよりになるのは人生経験。

う~んこのパターンは・・・

まよわず前者を選び 中に案内された。


「まず 伊勢海老見てみるかい」


こういう大きな水槽が三つ。




このカゴは今日とれた分らしい


どうやら 地元の漁師さんが実家で経営してるらしく

新鮮な伊勢海老が水槽にビッシリ。

気になるお値段は3000円 ~ 最高が15000円まで。


「おじさん ちなみにコレでいくらぐらい?」


結構大きいかなって思うサイズを聞いてみたら


おじさん : 「それで3000円ぐらいとちがうか」

え~~これで3000円。


どれっ とおじさんが秤ではかってみると まさかの7000円サイズ。


小薮 : すかさず「これ 3000円にしてくれるんですか?」


おじさん : 「にーちゃんたち若いから 3000円でいいわ
その代わり宣伝しておいてよ」

小薮 : 「もちろん宣伝しておきます。ちなみにとなりの靴海老は?」


おじさん : 「それもオマケで味噌汁にしてあげる」


なんという太っ腹 さすが漁師さん。








この土鍋に生きたまま伊勢海老を入れ酒蒸しにしていく。

「これって伊勢海老飛び出さない?」


おじさん : 「うん 飛び出すよ。にーちゃん達若いからびっくりさせたるわ」


案の定 熱が入ると伊勢海老が飛び出した。

一匹はそのまま床にダイブ


おじさん : 「びっくりしたやろ~っ だからびっくり伊勢海老って名前やねん」


う~~んって わかりきった結果やけど 伊勢海老そのまま床にダイブしたで。


まあまあ そのくだりはどうなんかは別にして

(実際 次に来たお客さんのはすぐフタしてたし)


ボリューム満点 味は最高 漁師さんの男の手料理って感じ

で シンプルに伊勢海老の味を楽しめた。


このボリューム!

海老の足はヒゲで押し出すらしい。

この後 殻を昆布だしで煮て おうどんまで付いて3000円。

流行りでいうところの 最高のコストパフォーマンス。


なんとオマケの靴海老の味噌汁





自転車に乗ってると気づく ステキな場所がたくさんあります。


皆さんもぜひ 串本大島「びっくり伊勢海老」行ってみて。


満足すること間違い無し。











帰りはまったり 海を眺めながら・・・。


今日も1日充実でした。


そんな感じ・・・・。