こんばんは!今回は長文です。小説のようになってるので、苦手な方はご注意ください。
先日は、ひとりカフェに行ってきました。
さてさて今日はどこへ行こうかとふらーっと車を発進
噂で聞いていた
広川のアラモアナサンセットカフェに!
噂は聞いていたんですがなかなか行けなかったのです。
どこだどこだと、ナビを頼りに。
意外とそんなに探さずすぐみつけました。
外観はこんな感じ

真っ白の壁にブルーの階段が綺麗、倉庫のようだ。
ひとり通るのがやっとの階段を手すりを捕まりながら登り、
登り終えた先でさらっとした春風が私を迎えてくれた
目の前に砂浜が広がり遠浅の静かな波が春の到来とほのかな夏の香りを届けてくれていた。
私は、このなんとも懐かしい香りと、新鮮な気分に
日々の日常を忘れかけた。
5秒もあればタイムスリップできていただろう。
そんな中、お店の中に入る、木のギシッとした感じが足を伝い、
優しさと安心感を伝える。
メニューボードを見て私は一度困惑した。
カレーしかないのだ。
汗かきの私には、苦渋の選択である。
まず言葉に浮かんだのが、
ひとり。カフェ。汗だく。→羞恥
この連鎖は言葉の通り鎖に繋がれたように、私の頭をぐるぐると回った。
のもつかの間、もうここまでくると、引き返すわけにはいかない。
すぐ諦めた。人間の頭は複雑で単純。食欲には勝てずにいた。
諦めたわたしはチキンカレーを頼み、先にお支払いをすませる。
そこでまた、困惑する。
四人席しかないのだ。ひとりで来ているのに、四人席。
妄想で人を座らせるしかない。ムーミンカフェのようにお父さんを前には置いてくれそうにはない。
そこでもわたしの頭はすぐさま変換。ないから仕方ない。
奥にある二人がけソファー席に腰をかける。
ゆっくりでき落ち着く店内。私の他にもお一人様、お二人様と店内には私を含め四人のお客さんが座っていた。
少し待っていると、スパイスの効いた香りが店内を包み、香りでカレーの美味しさが想像できた。
ようやくカレーが届く。
そこでまたまた困惑する。ソファが思った以上に低く、テーブルも低い。
こんなところでも私の高身長は主張してきた。
テーブルに置かれた料理をスプーンですくいたい、まず前かがみになると低いソファーのおかげで膝の位置が高く、足が邪魔だった。
そして口に運ぶ、までが遠い。不便な体だ。
チキンと茄子が入ってとてもおしゃれに盛りつけられたカレー。
このご飯のドームをゆっくりと端から崩す。
ご飯とカレーをすくい、口に運ぶ。まず、出てきた言葉。
「やばい!!!」
スパイスの効いたカレー、柔かいチキン、絶妙なハーモニーを奏でていた。
とても美味しい。
と同時に二つ目の
「やばい!!!!!」
と感じた瞬間から滝のような汗が頭から体から滲み出ていた。
はじめは、紙ナプキンで少しずつ汗をぬぐいながら食べていたが、もう汗を拭く回数の方が明らかに多い。
紙ナプキンの破片も顔にひっつき、さらに恥ずかしめにあう。
また私は諦めた。先食べきろう。顔を伝う汗が目に入ろうが、私は食べ続けた。
一心に食べ続けた。水も飲まず。
米粒一つも残さず完食した私は、最後に吹き出た汗を一気に拭き取る。
ここでやっと少し水を飲んだ。
汗だくの自分は恥ずかしさもありながら、爽快感も同時に覚えた。
天気のいい窓辺、春風が通り抜ける店内は、私の汗だくの体に涼を運んでくれた。
美味しい食事、気持ちのいい風、落ち着く店内。
少し余韻に浸りながらも、私は店を出た。
もしあの時、
アラモアナサンセットカフェを聞いていなければ、
私が高身長でなければ、私が汗かきではなければ、
全て経験できなかった出来事である。
スパイスの効果も
風の涼しさも人一倍感じていただろう。
休日の昼間を十分に堪能できた1日であった。
津村